活版印刷の名刺は何が違う?|普通の名刺にはない魅力と特徴

 

「なにこれ!」

そんな一言から会話が始まることがあります。

見た目に少し驚き、手に取ってもう一度驚く。

紙に触れると凹凸があり、一般的な名刺とはどこか違う。

活版印刷の名刺には、画面や写真だけでは伝わりにくい魅力があります。

私たちが活版印刷の名刺をつくるときに大切にしているのも、単に「きれいな名刺をつくる」ことだけではありません。

その一枚から、その人のこだわりまで伝わること。

そこに、活版印刷で名刺をつくる意味があると考えています。

 

見て驚き、触って更に印象深く

活版印刷の大きな特徴は、紙に圧力をかけて印刷することです。

印刷された文字やロゴを指で触ると、わずかな凹みを感じます。

この「触ったときの感覚」は、一般的な印刷とは大きく違うところです。

実際に完成した名刺をお客様にお渡しすると、

「おおーー。めちゃくちゃいい。」

そんな反応をいただくことがあります。

さらに面白いのは、その先です。

実際に名刺を使い始めたお客様から、

「名刺を褒められた」

「名刺から話が弾んだ」

「相手から『なにこれ!』と言われた」

そんなお話を聞くことがあります。

名刺は小さな一枚の紙ですが、そこから会話が始まることがあります。

それも、活版印刷の名刺のおもしろさだと思っています。

 

シンプルなのに、普通とは違う

活版印刷の名刺をご相談いただく方からよく聞くのが

「凹みに惹かれた」

「高級感のある名刺にしたい」

「普通とは違うものがいい」

「シンプルだけど、かっこいい」

という言葉です。

活版印刷は、たくさんの色や装飾を使わなくても存在感を出すことができます。

例えば、一見するとシンプルな1色の名刺。

一般的な1色印刷でも、もちろん名刺として成立します。

でも、活版印刷で紙に凹凸をつけ、紙の質感やインクの表情まで加わると、同じ1色でもまったく違った印象になることがあります。

普通の1色印刷では出せない「味」がある。

それが、活版印刷のおもしろいところです。

 

「シンプルなら活版向き」というわけでもありません

ただし、シンプルにすれば何でも活版印刷らしくなるわけではありません。

大切なのは、シンプルさを活かすデザインだと考えています。

文字の大きさ。ロゴの配置。そして余白。

活版印刷では、何も印刷されていない部分まで含めて、その一枚の印象をつくります。

逆に、情報を詰め込みすぎて余裕がなくなると、せっかくの紙の質感や凹みが目立ちにくくなることがあります。

活版印刷だから特殊なデザインにするのではなく、その人に必要な情報を整理しながら、紙や凹みまで含めて美しく見えるところを探していきます。

 

紙とデザイン、そして最後の印圧

活版名刺の仕上がりには、紙もデザインも大きく影響します。

同じデザインでも、紙の厚さや柔らかさ、風合いによって、凹み方や手触り、仕上がりの印象は変わります。

(活版印刷の紙選びについては、「活版印刷は厚い紙ほど凹む?実は「紙の柔らかさ」が大切です」で詳しくご紹介しています。)

そして最後に、その表情を決めるのが印圧です。

ただ強く押せば良いわけではありません。

深く凹ませすぎれば文字や線の美しさを損なうことがあり、反対に弱すぎれば、活版印刷ならではの手触りが物足りなくなることもあります。

私たちが大切にしているのは、仕上がりの見た目の美しさです。

ある意味では、感覚です。

もちろん経験や紙の性質、デザインを見ながら調整していますが、最後は実際に刷り上がったものを見て、「ここが一番きれいだ」と感じられるところを探します。

数値だけでは決められない部分があることも、活版印刷のおもしろさの一つだと思っています。

(活版印刷の凹みと印圧については、「活版印刷はどこまで凹ませる?|印圧と美しい仕上がりの関係」で詳しくご紹介しています。)

 

シンプルな一枚だからこそ、手間をかけることもあります

以前、ベタが広い名刺を制作したときのことです。

狙っていたきれいな発色を出すため、その名刺では同じ部分を3度刷りする方法を選びました。

一度刷って、もう一度。

そして、さらにもう一度。

同じ場所へ3回重ねて印刷するため、わずかな位置のズレも仕上がりに影響します。

慎重に位置を合わせながら3度重ね、狙っていた発色がきれいに出たときは、私たち自身も感動しました。

完成したものだけを見るとシンプルな一枚かもしれません。

でも、そのシンプルな一枚を美しく仕上げるために、見えないところで手間をかけることがあります。

そういう部分も、活版印刷ならではのものづくりだと思っています。

 

活版名刺は、その人自身のブランディングにもなる

活版印刷の名刺は、一般的な名刺より価格が高くなります。

それでも活版印刷で名刺をつくる価値は、受け取る相手だけではなく持つ本人にもあると思っています。

気に入った名刺ができる。

持っているだけで少しうれしい。

誰かに渡したくなる。

そして渡した相手から、

「なにこれ!」

と言われる。

そこから会話が始まります。

例えば職人の方なら、

「こんな名刺をつくる人なら、仕事も丁寧にしてくれそう。」

デザイナーの方なら、

「細かいところまで、こだわった仕事をしてくれそう。」

そんなふうに、名刺からその人の仕事まで想像してもらえることがあります。

それは、その人自身のブランディングにもつながります。

 

名刺は、本人をさらに引き立てるもの

もちろん、

「名刺は名前と連絡先が分かれば十分。」

という考え方もあると思います。

一人で十分に営業できる人なら、それでも困らないかもしれません。

でも、その人自身が持っている魅力や仕事への姿勢を、名刺でもう一歩引き立てることはできます。

名刺そのものが仕事を取ってくるわけではありません。

ただ、

「この人、ちょっと違うな。」

「こだわりを持って仕事をしていそうだな。」

そう感じてもらうきっかけにはなります。

だから私たちは、職業によって「活版名刺が向いている・向いていない」とはあまり考えていません。

職人でも、デザイナーでも、お店でも、会社でも。

自分の仕事やブランドへのこだわりを大切にしたい方、そして活版印刷そのものに惹かれた方に、手に取っていただきたい名刺です。

 

デザインも紙も決まっていなくて大丈夫です

「活版印刷で名刺をつくりたいけれど、何も決まっていない。」

そんな状態からのご相談も可能です。

過去の制作事例などを一緒に見ながら、

「こんな雰囲気が好き」

「この紙の色がいい」

といったところからお話をします。

そこから紙の特徴や印圧についてもご説明しながら、少しずつイメージを形にしていきます。

もちろん、完全データでのご入稿も可能です。

その場合も、製版や活版印刷の特性上、気になる点があればデータを確認したうえでご提案します。

ただデータどおりに印刷するのではなく、最終的にどうすれば美しく仕上がるか。

そこまで考えることが、印刷会社の仕事だと思っています。

 

作ったうえでしか見られない景色がある

活版印刷の名刺をつくるかどうか迷っている方に、一つだけお伝えするとしたら、

作ったうえでしか見られない景色があると思います。

名刺を渡した相手から、

「なにこれ!素敵すぎる」

と言われ、そこから会話が始まる。

そのこだわりが誰かに伝わって、その人があなたのファンになってくれる。

私たちは、そんな一枚をつくりたいと思っています。

 

中村印刷株式会社(うみよこ活版のネコ)では、紙選びからデザイン、製版、印圧まで、一枚の仕上がりを一緒に考えながら活版名刺を制作しています。

普通とは少し違う、自分らしい名刺をつくりたい。

そんなときは、お気軽にご相談ください。

 

 

 

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