2026/08/03
活版印刷は、紙に版を押し当てて印刷する伝統的な印刷技法です。
近年では、名刺やショップカード、ブランドタグなどで選ばれることが増えていますが、
「このデザインは活版印刷で印刷できるの?」
「細い線やQRコードは大丈夫?」
「ベタ印刷は苦手って本当?」
このようなご質問をいただくことが少なくありません。
実は、活版印刷は「できる・できない」で判断する印刷ではありません。
紙の種類やデザイン、印刷条件を工夫することで、活版印刷ならではの魅力を引き出すことができます。
今回は、活版印刷で表現できることや、美しく仕上げるためのポイントをご紹介します。
シンプルなデザインは活版印刷の魅力を引き出します
活版印刷は、文字やロゴ、余白を活かしたシンプルなデザインとの相性がとても良い印刷方法です。
情報を詰め込みすぎず、伝えたい内容を整理することで、紙の質感や凹みがより際立ちます。
余白もデザインの一部として考えることで、落ち着きがあり、長く使いたくなる印刷物に仕上がります。
ベタ印刷も表現できます
「活版印刷はベタ印刷が苦手」と言われることがあります。
確かに、広い面積を均一に印刷するには経験や調整が必要です。
しかし、それは「できない」という意味ではありません。
紙の種類や印圧、インク量などを調整することで、ベタを活かしたデザインも表現できます。
デザインによっては、活版印刷ならではの風合いが魅力となり、一般的な印刷では出せない表情になることもあります。
細い線や小さな文字もご相談ください
「活版印刷は細い線が苦手」と思われることがあります。
しかし、当社では紙の種類やデータの内容、印圧などを細かく調整し、条件によっては「0.08mm程度の細い線」まで表現した実績があります。
もちろん、すべてのデザインや用紙で同じように再現できるわけではありません。
だからこそ、データを確認しながら、そのデザインに合った仕上がりをご提案しています。
QRコードも活版印刷で印刷できます
QRコードも活版印刷で制作することが可能です。
「活版印刷でQRコードも印刷できるんですか?」と驚かれることがありますが、当社ではQRコード入りの名刺やショップカードも数多く制作しています。
見た目の美しさだけでなく、読み取りやすさにも配慮しながら、一枚一枚丁寧に印刷しています。
「活版印刷だからQRコードは無理」ということはありません。デザインに合わせて最適な方法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
写真やグラデーションは印刷方法をご提案します
写真やグラデーションを多く使うデザインは、表現したい内容によってオフセット印刷やオンデマンド印刷の方が適している場合があります。
私たちは「何でも活版印刷にする」のではなく、お客様が求める仕上がりを第一に考えています。
活版印刷の良さが活きるものは活版印刷で。
別の印刷方法が適しているものは、その方法をご提案する。
それが印刷会社として大切なことだと考えています。
「できる・できない」ではなく、「どうすれば美しく仕上がるか」
活版印刷は、印刷方法そのものに魅力があります。
だからこそ、私たちは「このデザインは無理です」とお断りするのではなく、「どうすればより美しく仕上がるか」を大切にしています。
紙の種類やデザイン、印圧、インク量などを一つひとつ確認しながら、お客様のイメージに近づける方法をご提案しています。
「このデザインでも活版印刷で表現できるかな?」
中村印刷株式会社(うみよこ活版のネコ)では、紙選びからデザイン、印刷方法まで、お客様の用途やイメージに合わせてご提案しています。
もちろん、Illustratorなどで作成した完全データでのご入稿も歓迎しております。
ご入稿いただいたデータは、活版印刷に適した仕上がりになるよう確認し、必要に応じて修正のご提案もいたします。
「活版印刷だからできない」ではなく、
「どうすれば理想の一枚に近づけるか」
その視点を大切に、一枚一枚丁寧に印刷しています。
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