2026/09/29
前編では、「ふるさとの推し・押しました 光市活版印刷カレンダー2026」をつくった理由について書きました。
(良ければ前編を先にお読みください。)
光市の会社として、光市を題材にしたものをつくること。
そして、ただつくって販売するだけではなく、売上の一部を光市へ寄付すること。
つくったカレンダーは200部。
そして私自身は、200部すべてを売るつもりでいました。
結果として、手に取っていただいたのは約190部。
あと10部。
「190部も売れた」と言ってもらえる数字なのかもしれません。
でも、つくった側としては、やっぱり全部届けたかった。
今でも少しそんな気持ちが残っています。
「かわいい」と言ってもらえたこと
販売を始めてから、いろいろな方にカレンダーを手に取っていただきました。
印象に残っているのは、実物を見た方から「かわいい」や「おしゃれ」と言っていただけたことです。
活版印刷で刷った紙の質感。
光市の風景や行事を描いたイラスト。
そして、机の上にも置きやすい小さなサイズ。
自分たちなりに考えてつくったものを、素直に「いいな」と思ってもらえたことは、やっぱり嬉しかったです。
一方で、デザインや活版印刷とは少し違う理由で購入してくださった方もいました。
「光市のためになるなら」
そんな思いで手に取ってくださった方も多かったように思います。
活版印刷だから。
デザインがかわいいから。
光市のカレンダーだから。
そして、買うことが少し光市にもつながるから。
手に取っていただいた理由は、一人ひとり違ったと思います。
前編で書いた「わざわざこのカレンダーを買う意味」
それは少しだけ、つくることができたのかもしれません。
38,000円を光市へ
約190部を販売し、その売上の一部として、38,000円を光市へ寄付することができました。
寄付の当日(9/16)は、私と工場長、そして今回のカレンダーを一緒につくったデザイナーの3人で市長室へ向かいました。

当日は記者の方にも来ていただき、今回の取り組みを記事にしていただきました。
市長には実際にカレンダーを見ていただき、机の上にも置きやすいサイズ感についても褒めていただきました。
そして、12か月の題材について話している中で、印象に残っているやり取りがありました。

カレンダーに取り上げた行事の中で、市が直接関わっているものは梅まつりくらいだという話。
そして、
「12か月を決める中で、悩んだ月はありませんでしたか」
と聞かれました。
正直に言えば、ないことはありませんでした。
そんな話をすると、次にカレンダーをつくるときには題材に悩まなくていいくらい、光市にイベントをつくっていけるよう頑張らないといけないですね、といった話になりました。
カレンダーをつくるとき、私たちは、
「光市の一年には何があるだろう」
と考えました。
そして完成したカレンダーを持って市長室へ行ったことで、今度は、
「これからの光市に何があったら面白いだろう」
という話が生まれました。
これも、このカレンダーをつくったからこそ生まれた会話だったと思います。
もっとできたんじゃないか
38,000円を寄付することができました。
もちろん、嬉しかったです。
でも、寄付を終えたときに感じたのは、それだけではありませんでした。
もっとできたんじゃないか。
そんな思いもありました。
200部すべてを売ることができていれば、もう少し寄付額を増やすことができた。
残った10部を届けるために、もっと何かできたんじゃないか。
最初から200部すべてを売るつもりで始めた以上、そこは自分の中に残っています。
だから今回のことを、
「190部も売れて、寄付もできて大成功でした」
とだけまとめるつもりはありません。
もっとできたかもしれない。
その気持ちは、次につなげたいと思っています。
私たちは、橋渡しをしただけなのかもしれない
一方で、今回の38,000円について考えていると、もう一つ感じることがあります。
カレンダーをつくったのは私たちです。
企画をして、デザインをして、印刷して、販売しました。
でも、38,000円を光市へ届けることができたのは、カレンダーを買ってくださった方がいたからです。
一人ひとりが手に取ってくれたことで生まれた売上の一部を、私たちが光市へ届けた。
そう考えると、今回の私たちの役割は、
買ってくださった方と光市との橋渡しだったのかもしれません。
前編では、地域の仕事を地域の会社に頼むことには、出来上がったもの以外にも何か意味があるんじゃないか、ということを書きました。
今回の取り組みだけで、その答えを出せたとは思っていません。
正直、そこは半々です。
ただ、少なくとも、
「地域の会社から買うということには、こういう形もあるんだ」
と、一度でも意識してもらうことはできたのではないかと思っています。
地域で仕事が生まれる。
そこから新しいものが生まれる。
それを誰かが手に取ってくれる。
そして、その一部がまた地域へ戻っていく。
今回は、活版印刷のカレンダーという形で、その一つの例をつくることができました。
ようやく、お役御免。そして次へ
企画を考えて、デザインをして、活版印刷で刷って、200部のカレンダーをつくる。
販売して、約190部を手に取っていただく。
そして最後に、売上の一部である38,000円を光市へ届ける。
そこまで終えて、ようやく「光市活版印刷カレンダー2026」で私たちがやるべきことを、最後まで終えられたような気がしました。
200部すべてを売り切れなかった悔しさはあります。
もっとできたんじゃないかという気持ちもあります。
それでも、買ってくださった皆さんのおかげで、光市へ寄付することができました。
私たちも、その橋渡しをすることができた。
これでようやく、お役御免。
そして、一つが終われば、また次を考えたくなります。
次も、カレンダーをつくろうと思っています。
2026年版をつくったからこそ、見えてきたことがあります。
もっとこうしたかったこと。
実際に販売してみたからこそ、次はこうしてみたいと思うこと。
まだ、どんなカレンダーになるのかはこれからです。
でも、今回と同じように、ただカレンダーをつくって売るだけではなく、手に取ってもらう意味のあるものにしたいと思っています。
そして、それがまた少しでも光市につながっていくものになれば。
「光市活版印刷カレンダー」の次の一年も、少しずつ動き始めます。
カレンダーを手に取ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
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